私が自分を否定したら、私を好きになってくれた桐原くんまで否定することになるんだ。
自信、持たなきゃ。
今、私は桐原くんが好きで桐原くんは私が好き。
それだけで、あとは何もいらないんだ。
心がほわんとあったかくなる。
「ふ、へへ」
頬を、つままれたまま笑う。
私は桐原くんに、嘘ばっかりつく。
滝桜って名乗って、桐原くんなんか好きじゃないって。
他にもいっぱい嘘を重ねた。
だけど、桐原くんは私に嘘ついたことない。
だからかな?
いつでも桐原くんの言葉は、私の胸の奥底に溶けていく。
桐原くんの言葉一つに苦しくなって辛くなって嬉しくなって幸せになって。
桐原くんに怒られたときだって、それはいつも私のためなんだ。
上辺だけの好きじゃないってわかるから、信じられるんだ。


