「桜の種類によってもちょっと違うんだけど、私が特に好きなしだれ桜は『優美』って意味があるんだよ!」
好きな花も彼女と同じ、その花言葉も知ってる目の前の滝桜。
楽しそうに嬉しそうに言うその姿は、7年前の彼女に重なる。
これは偶然なんかじゃない。
見つけた。
俺はそう思って、抱きしめる。
華奢な体。初めてあったのに初めてあった気がしない。
だけど、抱きしめて違和感。
あの甘い香りがしないんだ。
この滝桜からするのはもっと、上品な大人っぽい香り。
「やっぱ、違うよな……はあ
本当、わけわかんねー……」
桜の肩に自分の頭を乗せる。かなり、期待していた分ショックだった。
やっぱりただの偶然なのか。
どんどん彼女に対する熱が冷めていく。


