だけど、そのうち目の前でクルクルと表情を変えながら喋る彼女と話すのが楽しくなっていった。
笑ったり、焦ったり、考えてたり。いろんな表情を見せる。
それがなんだか嬉しくて、ついからかうようなことを言ってしまう。
こんなの、らしくない。自分が変だった。
会場に入ると、桜が好きだと言って桜のゼリーを見せてくる。
7年前の彼女の姿が頭にチラつく。
「俺、も桜の花……結構好き」
気づいたら大真面目な顔をしてそんなことを言っていた。
桜が好きって、なんだそれ。
「じゃ、じゃあさ!
これ知ってる?
花言葉!桜にも花言葉ってあるんだよ?」
「え?」
びっくり、した。
突然彼女と同じ言葉を言ったから。
偶然、なのか?


