あの子、初恋の彼女の香水がふわりと舞う。
目の前で俺の上に乗っかってるその女から。
もう、直感としか言いようもなかったけど確かに彼女の香りだった。
立ち上がろうとする彼女をもう一度、確かめるように抱きしめた。
この香り、間違いない。
だけど、7年前出会った彼女はこんなぶりっ子でもないし何よりいいところのお嬢様だ。
こんな厚化粧をするような子ではないはずだ。
でも、気になる。
あの香りはどこを世界中の香水を取り寄せて探しても見つからなかった。
つまり、オリジナルの香水ってことだ。彼女しか持っていないはずの香水をなぜこいつがつけているのか。
そのことに疑問を持った俺はこいつを彼女にして近くで見ていることにした。
勘でしかなかったけど、こいつは何かあるって思ったから。
しばらく観察していると、こいつのぶりっ子キャラは演じてることに気づいた。
そんなことする理由はわからないけど、時折ぶりっ子ではない本当の自分に戻るときがある。絶対本人気付いてないけど。


