「何笑ってんだよ」
密かに笑っていのに気づかれてしまった。
「あ、ごめん。なんだかかわいくって」
「へー、さっきまで俺が好きだって、泣きそうだったのにな?」
う、今日の桐原くんはなんだか意地悪。
図星だけど言い返してしまう。
「それはその場!」
突然、腕を引かれたと思ったら私の身体は桐原君の腕の中。
あったかい。大好きな桐原くんの鼓動が聞こえる。
「うそ、お前焦らしすぎ。本当はずっと前からこうやって抱きしめたかった。
お前、全然好きって認めないから自信なくすだろ」
耳元で聞こえる桐原くんの声はいつもより少しだけ掠れてる。
私も桐原くんの腰に手を回して、ぎゅっと力を入れる。
「うん……ごめんね、好き」
小さな声でつぶやく。
そして、ずっと思っていた疑問を問いかける。


