縛るものは、なにもない?
その言葉に私の心臓がドクドクと音を立てる。
私が自由の身ってことだ。
自分の思うとおりに動いていいってことだ。
それは嬉しいはずなのに、どこか自分の中で胸にストンとは落ちてこない。
私は、これからどうするの?
私、は……私は何がしたいの?
「迷える舞桜ちゃんにここで質問!」
私が何も言えないでいると、笑顔の康明さんに一つの質問を投げかけられる。
「駆け落ち紛いなことした2人が創立して一代目で、どうしてT.GWはこんなに大きな企業になったでしょう?」
康明さんがこんな質問をする意図はよくわからない。


