私の、気持ち……
頭を捻って絞り出す、言い訳。
「で、でも私がお見合い断わってライバル会社に嫁いだりしたらら、お父様の顔を潰してしまうことになる、はずです。全部は解決、してないです」
わかってる。こんなのただの建前だって。私は逃げてるだけって。
でも、わかってるけど本音なんて私には……
「ハッハッハ!
聞いたか誠一?お父様の顔を潰してしまうってさ。お前も少しは舞桜ちゃん見習ったらどうだ?」
気分を沈める私とは対照的に康明さんは高らかに笑う。
お父様の気まずそうな顔。
「舞桜、すまない」
お父様が私に向かって頭を下げている。
な、何この状況、
なんで、こんなことに!?
気分が下がっていた私も、この状況にはさすがに驚かずにはいられない。
今までお父様が私にこんな申し訳なさそうに謝ってるとこ、見たこと無い。
どうして?


