でも、俺が継ぎたいって思ったのは自分の意志なんだよ。たくさんの道から選んだ道なんだ。姉さんがくれた、俺の夢。
まあ、確かに姉さんを助けたい気持ちがないって言ったら嘘になる」
「やっぱり、」
確かに決めたのは李玖。
だけど最終的に李玖の道を決定付たのは、私だ。李玖じゃない。
それなら私は、首を縦には振れない。
「だって、大好きな姉さんの助けになりたいなんて思うの、当たり前だろ?
しかも自分の選んだ道が姉さんの役に立つなんて、これ以上の幸せはないよ。気分はもうkill two birds with one stone.一石二鳥、いや三鳥ぐらいだね」
二カッと昔から変わらない人懐こい笑顔が目に入る。
「もう、俺は姉さんに守ってもらうほど子どもじゃないよ。だから今度は、姉さんが幸せになる番だ」
夢を語り、私の幸せまで願ってくれるその姿に涙がこぼれそうになる。


