だけど、それは私を助けるためなのか。本当に継ぎたいと思っているのか、まではわからない。
「勉強は?今まで経営の勉強してないでしょう?」
「アメリカでやってる。先生にも李玖は多方面から物事を見ることが出来るし面白い発想も持ってる。
それに肝が据わってるから経営者向きだって言われてる」
一度も私から目を逸らさなかった。李玖の言ってることは、本物だ。
李玖は嘘をつくとき必ず目が泳ぐから。
李玖は本気で経営者になりたいんだ。
それでも、聞かずにはいられない。認められない。
「私を助けたいから継ぐって言ってるの?」
もしそんな気持ちがあるようなら、私は認めない。
しっかりとした先を見据える李玖の瞳。
「姉さんは今まで俺にたくさんの道を選ばせてくれた。
俺より一年早く生まれたってだけでいつも俺のこと考えてくれて俺を守ってくれた。
姉さんが家継ぐために並じゃない勉強量こなしてたことも知ってる。
すげー、感謝してるし恩返しがしたいとも思ってる。


