そして今度はその視線をお母様とお父様に向ける、
「父さん、母さん。挨拶もせずにすみません。ご無礼お許しください」
李玖が大きく息を吸う音が聞こえる。
いつの間にこんな挨拶出来るようになったんだろう。とこんなときにも弟の成長を感じる私はブラコンかもしれない。
けれど、
「俺に会社継がせてください」
李玖のその言葉に、一瞬で私の血の気が引いていくのがわかった。
な、に言ってんの?
私は即座に李玖の両肩を掴みかかる。
「李玖!のんに何言われたか知らないけど、あんたは好きな道
「俺、前から会社継ぎたいって思ってた。今のスクール卒業したら言おうと思ってたけど、姉さんが迷ってんなら今がそのときだ」
私を遮っての言葉。
李玖のまっすぐな目。継ごうとしてるのは本気。覚悟もあると瞬時に悟る。


