「せっかくのご厚意ですが、これは法律の問題、じゃないんです」
ライバル会社同士の子供が結婚するというは実はそんなに珍しい話ではない。
特に、その中でも次男次女が結婚するというのはよく聞く話だった。
でも、私は違う。
「私は、例え好きな人に嫁いでも、その方のお家が自分の家族の会社にとってライバル会社だったら、
きっと、私には今まで育ててくれた家族を裏切ったという後悔しか残らないです。
恩を仇で返すようなこと、したくないんです」
私の言葉で苦笑いを浮かべた2人。
私の頭には綺麗事、ばっかりだ。
自分が桐原くんが好きって言ったから、お母様もお父様も私のためにさっきからそう言ってくれてるのはわかってる。
なのに私はせっかくのお父様とお母様の言葉を否定してばかり。
一体何がしたいのか、自分でもわけがわからない。
言ってることもやってることも、矛盾だらけ。


