「違う、んです。
家を継ぐこともお見合いすることも桐原くんを諦めることも全部、自分で選択したことなんです。
私の意志で決めたことなんです。
決めたのに、桐原くんへの未練は残りまくりだし散々桐原くんにひどいこと言ったのにまだ好きな気持ちはあるし、桐原くんを忘れる覚悟だってない。
お母様とお父様にとっていい子でいたいし、李玖にとってのいい姉でいたい。
出来ないくせに全部欲しくて自分の思い通りにならないと嫌で、そのくせ全部中途半端なんです。
も、こんな自分、嫌になる。口ばっかりで行動が伴わなくて何もできなくて。そのせいでみんなにもこんな迷惑をかけて」
下唇を噛む。私、どんどん嫌な子になってる。
私の行動のせいで、曖昧な気持ちのせいで自分だけの問題じゃなくなっえる。お父様にもお母様にも桐原くんにも、桐原くんのご両親にまで話が広がって。
本当は、全然優しい子なんかじゃない。
わがままで傲慢でいい子でなんかいられたことない。自分ですら呆れる。
もっと、自分がしっかりしてる子になりたかった、な。


