膝に顔をうずめていると、
「ごめん、ごめんね舞桜」
優しい声が降ってくる。
ぎゅっと優しくお母様に抱きしめられる。
ずっと耐えていた涙が一粒こぼれ落ちる。
泣かないはずだったのに、泣いちゃうなんて。
ほんと、何一つ有言実行出来てない。なんて情けないんだろう。
どうして、私の周りにいる人は誰1人私を責めないんだろう。
それは傲慢すぎる!って言ってくれないんだろう。
優し、すぎる。
お母様が私の体を離して目を合わせる。
「ごめんなさいね、あなたの気持ちに気づいてあげられなくて。あなたは優しい子だから。無理させてしまって、ごめんね」
無理させた、なんて違う。お母様もお父様も少しだって悪くない。
悪いのは、自分の意志が弱い私だ。
そんな、申しわけなさそうな顔、しないで。


