「桐原くんとは、学校が同じで席が隣の、ただの……
同級生です」
ごめんね、桐原くん。
でもね、こうやって笑顔で言うのだって辛くないわけじゃないんだよ?
だからもう、やめよう?
「おい、優雅!話が違うじゃないか。僕は舞桜ちゃんと優雅がお互い好きって聞いたから協力したんだぞ?それがお前の身勝手な気持ちなら話は別だか「滝川は!俺のこと好きだ。絶対」
私の言葉を聞くやいなや康明さんが桐原くんを一喝する。
さっきまで穏やかだった康明さんからは想像出来ない。
けれど桐原くんも黙ってはいなかった。
桐原くんが康明さんの言葉を遮って反抗すると、そのまま睨み合う。
「2人とも。とりあえず親子喧嘩は後にして。今大切なのは舞桜ちゃんでしょ?」
康明さんの妻である千佳さんがこの場をなだめると、一先ず静寂がもたらされる。


