でも、なんて言うのが正しいか、何を言うべきなのか今の私にはわからない。
私だって、意味がわからないんだ。
頭の中には疑問だらけ。どうしていいかわからない。
ねえ、なんで桐原くんがここにいるの?
どうして家にまで来るの?
そこまでして追いかけられるほど私はいい女じゃない。
ましてや、桐原くんの私を好きな気持ちを利用するような女なんだよ?
そんな私のどこがいいの?
いいとこなんて全然ないじゃん。
それに私、ちゃんと桐原くんに言ったよね?
桐原くんを好きになることはないって。ハッキリ言ったよ?
ねえ、なのに。
なのにどうして君はいつも私の前に現れるの?
私が言えない言葉を、いともたやすく口にするの?
お願いだから、桐原くんのこと忘れさせてよ。
私のこと、放っておいてよ。
これ以上、私を最低な女にさせないでよ。
そんなことを思いながら私はまた、何度も嘘を重ねるんだ。


