「じゃあ、改めて紹介しようか。僕が優雅の父親の桐原康明。で、こっちが母親の千佳。
言わなくてもわかると思うけど一応KiRHaRの社長」
場所を藤の間に移すと、
康明さんが私に挨拶をかねた紹介を丁寧にしてくれる。
康明さんと千佳さんが私に軽く会釈をしてくれて、私も慌てて挨拶をする。
「T.GWの社長令嬢の滝川、舞桜です」
桐原くんはさっきから何も言わない。
その代わり、視線はずっと私から離れない。痛いくらいに強い眼差し。
怖くて、桐原くんの方を向くことはできない。
一方で、私のお父様とお母様はわけがわからないといった様子で顔を見合わせている。
「康くん、千佳ちゃん。それに、優雅くんも……今日はどうしたの?」
お母様が意を決したように聞く。
やっぱり、お母様が康くん千佳ちゃんって呼ぶってことはかなり仲がいいってことだ。


