「ほどいちゃおうかな〜」
つまらなくなって大きめの独り言を言う。
誰もいないのをいいことに着物のまま両手をあげてぐいーっと伸びをする。やっぱり着物って肩凝るなあ。
こんなところ笹本に見られたら絶対怒られそうだな〜。
なんて思っていると、
「こ、困ります!!」
急に笹本のとても大きな声が家中に響き渡たった。
ガタっと椅子から落ちそうになる。
な、なに!?び、びっくりしたー!
笹本がいきなりあんな大声出すなんて珍しいな。
どうしたんだろう?
外で、なにかあった……?
そう思って着物姿のままドアを開くと、ちょうどお父様とお母様も隣の部屋から出てきた。


