私、逆高校デビューします!

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さっきからお父様とお母様のいる藤の間と着物の着付けをしてもらう牡丹の間を行ったり来たり。

もうすでに5往復はしている。


「はあ〜」

今着ているので5着目。やっと半分だ。

ちょっと、いやかなり疲れてきた。


「お嬢様、大分お疲れですね。お紅茶でもお持ちいたしましょうか?」

確か紅茶にはリラクゼーション効果があったはず。


「うん、お願い」

ここは遠慮なく笹本の提案に乗ろう。

かしこまりました。と頭を下げて笹本は私の部屋を出て行く。


笹本が私の部屋を出て約10分経過。

紅茶淹れるだけにしては遅くない?いつもは3分くらいで持ってくるのに。


一応、隣でお母様とお父様も待っているわけだからあんまり待たせるのは悪いんだけどな。

それに帯も苦しいし。