そう、だよね。
どこでだって頑張れる李玖だもん。きっと大丈夫だ。
頷いて私もお父様に笑顔を向ける。
「誠ちゃん、そろそろ本題に入りましょ?」
「……お前から話してくれ」
なんだか気まずいのか、お父様は私からもお母様も顔を逸らす。
「もう〜情けないわね」
はあーっとお母様は一呼吸おいて私に向き直る。
「舞桜、希子さんから話は聞いていると思うけど……明日、お見合いがあるのよ」
私はケーキを食べる手を止める。
「はい、存じ上げております」
忘れていたわけではないのに、心臓がビクッとする。
忘れたはずの桐原くんが一瞬脳裏をよぎる。
「あ、相手の方は舞桜の一つ上の方だからきっと上手くいくと思うの。それにね!とっても優しくて良い方だったわ……だから舞桜。
そんなに心配そうな顔をしないで」
え、私心配そうな顔してたのかな?
もう、心配でもなんでもないはずなのに。


