「こんなにゆっくりティータイムが取れるって久しぶりね〜」
お母様がぐいーっと伸びをする。
「今回の長期滞在はどちらに?」
2人のカップにストロベリーティーを注ぐ。
「そうだなー、オーストラリアにアメリカそれにロシアにも行ってきた。今回はかなりハードだったなー」
この短期間で3カ国。そうとうなハードスケジュール。
それは疲れてるはずだよね。
それに、アメリカってことは、
「李玖とはお会いしましたか?」
李玖の通ってる学校はアメリカのナショナルスクールだったはず。
「あ!それがね、李玖の学校全寮制でしょ?できる限り自立した生活を送らせるために家族にもほとんど連絡禁止。唯一許されてるのがメールなんですって。
私たちがいくら頼んでも長期休み以外は会えない規則なんです!の一点張りで。もう〜やんなっちゃう!私たちの息子なのに〜」
そっか……お母様も会えなかったんだ。
李玖とはごくたまにメールをするけどそれだけじゃ元気なのかわからない。
風邪引いてないといいけど……
「大丈夫だよ、舞桜。なんでも器用にこなす李玖のことだ、きっと上手くやってるよ」
お父様に微笑みを向けられる。


