「桐原くんを騙してたこと、許して欲しいなんて思ってない。
私のこと罵ってもいいし、このことみんなにバラしてもいい。桐原くんの好きなようにして」
桐原くんがみんなにバラすとか、絶対そんなことしないのは分かりきってる。
だって桐原くんは優しいから。
絶対しないのわかってて、こんなこと言う私はとことん性格が悪い。
だから、私のこと嫌ってよ?これが、もう最後だから。
君とはもう普通の同級生だから。
「じゃあね、桐原くん」
ニコっと笑う。偽りの笑顔で。
私のやることはやった。もう思い残すことは
「待った」
左手の手首を掴まれる。
「な、に?」
もう、話すことはないの。
だからお願い。離してよ、
「このところ俺のこと避けたのはそれが原因?」
桐原くんには背を向けたまま答える。
「……そうだよ」
本当は、それだけじゃないけど、
これ以上、この場に居たくない……から。


