私、逆高校デビューします!



ふう、と呼吸を一つ。整えて、目を開く。

桐原くんと目が合う。

桐原くんは、何も言わない。


「黙っててごめんなさい。
桐原くんの言ってた通り私が滝桜だよ。
のんのパーティーで桐原くんに会ったとき、私は私の正体を知られたくなくてとっさに嘘をついた。それで考えたのが滝桜って名前。結構ありそうな名前でしょ?
だけど本名はこっち。滝川舞桜の方。

そして、滝川って苗字でわかるかもしれないけど、
私は桐原くんのライバル会社である、T.GWの社長令嬢だよ」


ここまで言って、なにも変わらなかった桐原くんの表情がようやく驚きにかわる。


「お前は、」


何か言いたげな桐原くん。
でも、何が言いたいかまでは私には読み取れない。