どうしようか、さすがにこんなに大勢じゃ護身術も役に立たない。
第一、女の子に手荒くするのもどうかと……
なんて考えていると連れて来られたのは体育館裏のようだった。
やばい、絶好の攻撃スポットじゃん。
「滝川さん、あなたに一つ聞きたいことがあるの」
たくさんの女の子の中から特に美人な子に聞かれる。
なるほど、あなたがボスなのですね。
「う、うんっ!なぁに?舞桜に聞きたいことって」
あーもう!声が裏返る。
私ぶりっ子突き通せるかな。
相手は10人くらい、対して私はひとり。
ちょっと無理がある。
「桐原様に抱きしめられるのってどんな感じなのかしら?」
「へ?」
あ、やばい。変な声。
なんかもっと責めたてられるのかと思ったから、拍子抜け……
なに、どういう風の吹き回し?


