「案の定、お嬢様は泣いていらっしゃいましたね。来て良かったです」 ニコニコと微笑む笹本。 なんだ、やっぱりバレてるじゃん。 本当、笹本にはかなわないなあ。 笹本の顔を見たらわかる。 私が雷なんかで泣いてるんじゃないこと見抜かれてる。 けど、 「お車、待たせてあります。参りましょうか」 そこには触れないでくれる優しさ。笹本は私が言うまで待っててくれるんだ。昔からいつもそうだね。 「うん」 ありがとう、笹本。 だから私も安心できるんだ。 私を立たせて私の腰を支えてくれる。