手が離れて、視線が合う。 「怖いならそういえば言い、泣きたいなら泣けよ」 グッと腕を引き寄せられてそのまま抱きしめられる。 桐原くんがなんでこんな私に構ってくるのかはわからない。 だけど、 力強い腕、すっぽりと収まる体。 優しい、言葉。 鼻腔を掠める香り。 安心する桐原くんの鼓動も、 息遣いも全部。 私の心に隠しきれないあったかい気持ち。 ああやっぱり