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教室に入るとすでに隣の席には桐原くんがいた。
「ねむ……滝川、おはよ」
桐原くんはあくびしながら朝の挨拶をしてくる。
その様子はいつもどおりで、
「ぁ……おはようございますですわぁ桐原くんっ」
いつもどおり過ぎるでしょ!!
この人木曜日に私にキスしたこと忘れてるの?
私は動揺しすぎて変な挨拶になってるというのに。
挨拶しただけで、キスのこと思い出して平静保てなくなるのに。
私はそのせいで寝不足なのに。
なんで桐原くんは普段通りなの?
なんか、やだ。
自分だけ、気にしててやだ。
私はそのことばっか考えてるのに。


