だからすぐにわかった。
私は今、桐原くんに抱きとめられたんだって。
ゆっくり起き上がって自分の足で立つ。
桐原くんと視線が合う。
あ、そうだ!ちゃんと謝らなきゃ!
ぼーっとしてる場合じゃない!
「ごめんね、優雅さん!
それと、ありがとう」
桐原くんに軽く頭を下げる。
ああ〜しょっぱなからやらかしてしまった……
ちゃんと気をつけないと!!
「いや。あぶねーから、気をつけろよ」
やっぱり面倒事は嫌いなのか、私から顔を背けて先に歩き出す。
相変わらず、眠たそうですね桐原様。
なんだか、いつものように眠たそうな桐原くんを見ると不思議と微笑ましくなる。
まあでも、
今日はそんな桐原くんにも退屈なんて私がさせないけどね!


