心の中で一輝さんに毒づいていると、今度は
桐原くんが現れる。
「桜さん、久しぶり……ほら」
一輝さんと同じように手を差し伸べられる。
「う、あぅ……は、はい」
私、男の人に手を差し伸べられるのとか慣れてないからね?
そんな普通に手を差し伸べないでよ!
緊張、する……
自分の手のひらを桐原くんの上に重ねる。
私より、一回りか2回りくらい大きな手。
思ってたより、骨ばっててがっしりしてる。
ふうーー。
大丈夫、大丈夫。
私は舞桜じゃなくて、桜だから!
桐原くんとはキスなんてしたことない桜だから!
メニュー