「私、桐原くんに…… 抱きしめ、られたんです。それも、1度だけじゃなくて…… それから、」 口ごもる。 本当は……キスだってされてる。 だけどそれは、なんか言いたくなくて。 「そっか、」 何か問いただされるかと思ったのに、そう一言だけ発して、また考え込む一輝さん。 ここに来て、初めての沈黙。 き、気まずい。 どうしよう私、変なこと言っちゃったのかな?抱きしめられたとか言っちゃダメだったかな? いやでも聞いて来たの一輝さんだし!私は答えただけ、だよね?