思考回路が、とまる。 一瞬、何も考えられなくなる。 うそ……でしょ。 なんで、私 桐原くんにキス……されてるの どうし、て……よ わけ、わかんない。 ゆっくりと離れていく唇。 「お前、口に化粧品塗りすぎ」 そんな風に言われてもいつものようにぶりっ子で返せるほど、いまの私に余裕なんてない。 一瞬、ぶりっ子の舞桜から普通の舞桜に戻ってしまった。 余裕なんてこれっぽっちもない、けど、 だけど、何か言い返さないと! 動揺なんて桐原くんに見せたら弱み握られてしまう……!