「あ、」
電気、ついた!
良かった……!
ゆっくりと会場も明るくなっていく。
周りからも安堵の声が聞こえる。
「ごめん」
桐原くんの体が私からゆっくりと離れていく。
俯きがちの、悲しそうな表情。
「い、いえ!私の方こそっ、」
パッと桐原くんから離れると同時に、自分の顔が赤くなっていくのがわかる。
は、恥ずかしい……
桐原くんに、震えてるのなんて気づかれたくなかった。
桐原くんに助けてもらいたくなんて、なかった。
本当。情けないなあ、私。
いや、あのとき確かに余裕無かったのは事実だけどさ。
だからって桐原くんに頼ってしまうなんて!


