「香水なら、いつものでいいよ?」 今日も持ってきてあるし。 「お嬢様、いけません!今日はお嬢様にとって大切な花音様の婚約の日なのでございましょう? そのような大切な日に、と奥様から香水を預かっております」 そういわれると、断れないよね。 まだ未使用の小瓶のフタをあけてみると、いつもより上品で大人っぽい、甘い優しい香りがする。 この香り好きかも。 それに、お母様が私のために準備してくれたみたいだし。 「ありがと、笹本。これつけてく」 「はい、いってらっしゃいませ。舞桜お嬢様」