あー頭ガンガンする。
と思いながら、鏡を覗き込むと、
「……は?なんだよ、これ」
マジックで、でかでかと「モテモテ王子、ここに参上!!」と書かれていた。
マジで誰だよ、この地味だけど大胆な嫌がらせするやつ。
あー、今ダメだ。頭働かねーわ。
もうめんどいし、冷却シート貼っとけば支障ねーからいい。
半ば投げやりに、もう一度冷却シートを貼り直す。
「似合ってるぞ、モテモテ王子様……っぷ」
お前、笑い堪えてるの見えてるからな。
ムカつくいっきを横に、
「俺、帰る」
だるい体を無理矢理起こしてベッドから降りる。
一瞬クラっと目眩がして倒れそうになる。
「お、おい!やめとけって。もう柳田さんに連絡してあるから、な?」
なんだよ、そうならそうと早く言えよ。


