廉くんが名前を知っててくれたのと、廉くんの言った言葉にビックリして涙は出るが声は出せず、首を横に振ることしか出来ない。 「ぶっ」 廉くんが急に自分の制服の袖で私の顔をごしごしする。 「な…なに…」 「なんかオレが泣かせてるみたいだから泣き止んでくんないかなぁって…」 路を通る人がチラチラ見てくる。 「あ…ごめ…」