「すみません!ごめんなさい!!あたし、先輩に向かって失礼なことを言ってしまいました!ほんとにごめんなさい!!」


すると、ふっ、と笑う声が聞こえてきた。

そして、こっちに歩み寄ってくる足音が聞こえた。

殴られる!

そう思ったら、目を瞑った。

唇を噛みしめて。

ポンポン……。

そしたら、頭を優しく叩かれた。


「え……」


顔を上げると、西藤先輩が優しい表情であたしを見ていた。