腹黒✩王子に恋してしまいそうなんですが!

「それ、全然効いてないから」


あー。効き目なしみたいですね…


「お前ってさ‥‥‥可愛いな」



一ノ瀬君は、そう言ってあたしの背の高さに合わせてかがんでくれた。


その綺麗な色っぽい瞳であたしのことをまっすぐに見つめてくる。


あれっ…?また、嫌なこと言ってくるかと思ったのに…


‥‥‥か、かか、可愛いって…!可愛いって言われた…!


あたしは、自分の体温がどんどん上がっていくのに気がついた。



ど、どうしよう…顔、赤くなってないかな…


一ノ瀬君との距離は10cmもない。


一ノ瀬君は、あたしの頬を両手で優しく包み込んだ。


‥‥‥えっ、まっ、まさか…キ、キス??


今にも心臓の音が一ノ瀬君に聞こえてしまいそうで、あたしはギュッとスカートの裾を握りしめた。