時刻表を指差したまま止まっていた彼の人差し指が、何て答えたらいいか分からず黙っている私のおデコを優しくついた。 『お前もしかして、迷子か?』 『ち!違いますっ!!』 『じゃあ家出だな?』 『ち…… 』 思わず言葉に詰まった私を見て、彼がイタズラっぽく笑った。