『おばあちゃん、私、いつ誰と帰ってきたの?』 『昨日の夜、遼くんが背負って送り届けてくれたんだよ』 『これは?』 枕元にある小さいカピバラくんストラップを手の平に乗せて差し出す。 『これが枕元にあれば、目が覚めた時杏が安心するだろうからって、遼くんが置いていってくれたのよ。優しい子だからね』 『え!?おばあちゃん、遼の事知ってるの??』