楽器屋さんを出て駅へ向かう間、モヤモヤした気持ちで下を見て歩いた。 『行きたいとこ連れてってやるよ』 『えっ?』 ふてくされた気持ちが一瞬で明るくなる。 『どこ行きたい?』 えーっと えーっと 『遼の家行きたい!』