君と家出中…


また一人になって不安な気持ちがこみ上げてきた。


もしかしたら家から連絡が来てるかも。


リュックからスマホを取り出そうとした時、頭上で声がした。



『ねぇ、君ひとり?』




さっきの彼が帰ってきたのかも!



少しの期待を胸に顔をあげると



知らないおじさんが二人立っていた。



スーツを来た50歳くらいの酔っ払い。