「えー、春休みが明けると、みなさんは1つ上の学年に進級します。春休みにはしっかりとその為の準備をし…」
…当たり前だけど、校長先生の話なんて全く頭に入ってこない。
昨日の夜からずっと、先生の言葉だけが頭の中グルグル回ってる。
『…もうしんどいんだよ、君みたいな子の近くにいるの』
…知らなかった。先生が、そんなこと思ってたなんて。
ずっと傍にいたいと思ってたのは、私だけだったんだよね…。
…って。当たり前か。私って結構自意識過剰。
私と話している時の先生もなんだか楽しそうに見えた…なんて
そんなわけないのに…
「…はぁ。ねー優花。校長あと何分くらい話すと思う?って…優花?優っ…」
振り向いた愛の顔が、ザザーッと壊れたテレビ画面みたいに歪んで、見えなくなる。
気持ち悪い。
気持ち悪い。
何で私だけが、こんなに好きなんだろう。



