「橘さんっ!」

ぼーっとしていると、野木さんに話かけられた。

「えっは…はいっ」

「あんまりしゃべったことないから知らなかったけど、凄いね!学年順位、みた?」


「あ…。まだ、みてなくて…」

「じゃあ、すぐ見てきな!橘さん、凄いから!まじ!」


「今回、割と難しかったのに…驚いたわ。」

神田さんと、須藤さんも、話かけてくれる

「え…。なっなっなぜ、私の順位を…」

「一木が見つめてたから。」

神田さんがはっきりという。

「神田!おまっなんでそれをっ」

「あんなに高い順位に、自分がいるわけないのに、すごくガン見してたから。すこし笑って、気持ち悪かったし」

「お前なあ!」

ぎゃあぎゃあと騒ぎ出す二人。

「橘さん…二人はほっといて、見てきなさい。いつものことだから、気にしないで…」

須藤さんが言ってくれる。つられて野木さんが微笑む。

「あ……」

なんか、まともに女の子と話したの、久しぶりだ…

嬉しいなあ…

「あ…ありがとう!み、見てくるね!」

そう言って、自分の順位を見に行った。

あれ?

人見知り、少し治った、かも?