どきっ。

また、失言したかも…

「喋るの、苦手そうだけど、意外と、姉御肌だよね。なんか、頼れる。」

はい?!

何をおっしゃいますか?!

「そっそんなこと、は、初めて言われた…」

「そう?なんか、優しくて、安心する。妹とか、下の兄弟いるでしょ?」

「あ…。と、歳の離れた、双子の妹たちがいて
…」

一木君の言ったことは大正解で、私には、10
歳離れた妹たち、沙織(さおり)と詩織(しおり)がいる。

「だとおもったー!スッゴい良いお姉さんぽいもん!」

確かに、懐かれてはいるし、可愛がってるけど。改めて言われると、嬉しいな。

「あ、ありがとう」

そう言うと、一木君は照れたような顔をして、
どういたしまして、と、小さな声で言った。

「えっと…一木君は、ご兄弟、いるの?」

少し気になってきいてみた。