「…あぁ、うん。ありがとう。」



担任の名は、笹原 紫季。
この学校の中で一番若くて、かっこいいと女子生徒に人気な教師だ。
メガネに黒いスーツ、青いネクタイをしている長身の教師。


「用件は、なんですか?」

「おいおい、そんな嫌そうな顔するなよ。」

まるで、近所のおじさんのような口調で話しかけてくるのには理由がある。
彼は、僕がまだ小さい頃から会っていてた。
何故なら、彼は母の義弟だ。