「貴方にはこれから、現世に戻っていただくのです」

「そして、やること、をやってもらうのです」

現世に…………戻る?

「実は貴方以外にも、やることをやりきっていない人は多いのですよ」

「しかし、それをやらないと生まれ変わる事はできないのです。

なので私達が、やることをやりきって貰うお手伝いをしているのです」

ツカさんは人差し指を口に当てて答えた。

「もちろん、現世に戻るのは一時的にです。見た目も、自殺する前の

貴方とは違いますからね」

ちょっとまって。頭がごちゃごちゃになってきた。

つまり、私は現世でやるべき事をやっていなくて、それをやらないと

生まれ変われない、って事よね。

だから、もう一度現世に戻って、やるべき事をやってくる……………



「まあ、だいたいそれで合っているのです」





……………………


現世に、戻る……………………ね




現世……現実、か。









「……………嫌、ですか?」

ツカさんは私の思ったことをすぐに当てる。

心を読まれるって、居心地悪いかも。

「大丈夫ですよ、私も一緒に現実に行きますので」






…………………ん?


今さらっとすっごく重大なこと言わなかった?


「私は貴方のお付きの使いですから!」ニコ

「そうなんだ……………」






ツカさんも一緒に来てくれるなら……………

行ってもいい、かも。














一人になることは無くなるし。