「やっぱりね....」
桜花は...桜だった。
そんなこと、言わなくても分かってたよ。桜花。
私たち、親友じゃない。
最後の行に、『忘れないで』と書いてあったあとがある。
消したんだ。忘れないでなんて言ったら私が困ると思って。
言ってほしかった。
言ってほしかったよ。桜花。
でも。。
言われなくても、忘れたりなんかしないんだから。
待つなって言われても、待ち続けてやる。
スゥーっと息を吸う。
「遊星っ!私と...付き合って!」
遊星は驚いた顔をした。
突然声を発したことと、私が泣いていることに驚いたんだろう。
「付き合って....くだ..さい..」
「うん...」
