「好きなんだ。咲葉が。」
なんで、こんなときに言うんだよ。
桜花が忘れられて悲しいのに....
そんな告白されたら、嬉しいって思っちゃうじゃん。
こんなとき、桜花は....
私が嬉しいって思ったら、怒る?
.....きっと。怒らないね。だから私も、素直に。
「......私も。」
言葉にすると恥ずかしい。
きっと赤くなっている顔を隠すために下を向く。
「あ.....れ....?」
木の根元に掘り起こしたような形跡がある。
「なに....?」
こんなの前からあったっけ...?
「え...?お、おい咲葉!?」
慌てる遊星をよそに、私はそこを掘っていく。
「あ.......!」
見つかったのは.....
