桜の花が咲く頃に。~サクラの花へI miss you~

プルルルルル.....プルルルルル.....

『もしもし.......』

『春川.....』

いつまでたっても何も言わない私。

「あ.....は....」

『え....?どうした...!?泣いてんのか!?』

笑わないと、壊れてしまいそうだった。

「あ....はは.....う...ううっ....」

『今、どこ?」

落ち着いた、優しい声。

「やま...桜....」

『すぐ、行くから。』

そう言って切られた電話からは規則正しい機械音が流れていた。