入学式も終わり、教室に来ていた。私と直樹は偶然にもクラスは同じ。


「美桜と同じクラスでよかった」


「私はよくない。高校でも直樹の顔を見なくちゃいけないなんて。神様のいたずらだね」


「そう言うなってば。あれ、あいつも一緒か」


「ああ、朝、正門にいたイケメンだよね」


直樹が蔑むような目で私を見る。


「お前、本当にイケメンに弱いよな」


「あはは」


「それにしても......あいつどこの中学だろう」


直樹は首をかしげている。