アイロニ




少し気まずい雰囲気が流れる。


肩を並べて歩く茜色の帰り道。


最近一緒に帰れてなかったから嬉しいはずなのに、
あんなことがあったからちょっと話しかけづらいかも・・・。


夏樹のあんなにも怒っている姿はじめて見た。


自分の足元を見ながら歩いていると、隣から声がした。


「あのさ、怖がらせちゃってごめんね」


「!!・・・ううん。確かにあんな夏樹見たの初めてだったけど、
夏樹のこと怖いなんて思ってないよ」


「ホント?」


「本当」


「よかった~・・・」


ホッと胸を撫で下ろし、深く息を吐く夏樹。


そんなこと気にしてたのかな?


全然気にしないのに。


怖いなんて思わないのに。


「でも、怒った姿の夏樹ヤンキーみたいだった」


「あー・・・実は元ヤンだからさ。怒るとついでちゃうんだよね・・・」


「え!?初めて知ったよそんなこと!!」


夏樹が元ヤンだったの!?